HTTPS(SSL/TLS)通信の割合
「NSAによる大規模通信傍受」の暴露に端を発して、WebサイトのHTTPS化(暗号化)が進んでいると言われています。今回は、その進んでいると言われている「HTTPSサイトの全体に占める割合」について見ていきます。
2015年4月現在で、HTTPSを使うサイトの割合は15%
いきなり結論ですが、2015年4月19日の最新データとしては、15%です。
このデータは「HTTP Archive」というサイトに公開されています。
HTTP Archive こちらはトップページです。
HTTP Archive - Trends こちらはhttps通信の割合の推移を示したグラフです。
このサイトはGoogleが作成しています。Alexaの情報を基にして、アクセス数の多い1万サイトをリストアップして統計情報を取得しているとのことです。なので本当の意味でWebの全てを表している訳ではないということだけ注意してください。ただ、ほぼ全てと言うことに問題は無いと思います。
この数値を見て初めに感じたのは、まだまだ少ないなという印象です。こういう記事を書くくらいなので、無意識に多少のバイアスが掛かっているんだろうなとは思いますが、それでももう少しHTTPS化が進んでいるものと思っていました。
しかし、グラフを見ると少し数値の印象が変わってきます。
1年前に9%だったものがこの1年で15%に増えているのです。1.5倍以上の伸びです。
WebサイトのHTTPS化を後押しする要因や状況変化 - Webinar
上記の記事で、WebサイトのHTTPS化を進める要因を書きましたが、こういった要因を基にしたHTTPS化が本格化してきていると言えそうです。
さらに1年後にはこの数値はどこまで増えているんでしょうか?
HTTPSサイトの割合の数値については、定期的に追っていきたいと思います。
HTTP Archiveには、ほかにもWebに関する様々な統計情報が公開されています。
HTTP Archiveについてはまた別記事で紹介したいと思います。