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Webサービス企業とものづくり企業に共通する“進化の方向性”

Webサービス企業とものづくり企業に共通する“進化の方向性”なんてものはあるのでしょうか?

(補足:ものづくり企業=製造業です)

 

もう少し具体的な名称で言い換えると、クックパッドファナックが現在進行形で進んでいる方向性の共通点はどこにあるのでしょうか?

 

 

「マイクロサービス化」と「モジュール化」がその共通点です。

 

この2つの言葉は、Webものづくりという2つの世界ではそれぞれで当たり前に使われている言葉ですが、両ワードを1つの言葉で表すのは難しいです。

1つの文章で説明するとすれば、「単一の機能を持ったカタマリを組み合わせて大きなモノを作るという考え方」といったあたりでしょうか。

 

メリットは非常に強力なものがたくさんあります。メリットも2つの業界で共通です。

  • ほかのカタマリとの繋がり方さえ決まっていればそれを守って、あとはカタマリの範囲内のことだけを考えれば良いので、開発がしやすい。
  • 製品・サービスが一気に全停止にはなりづらく、カタマリ単位の停止になるため、一部の機能が停止してしまっても、ほかの機能は提供できる可能性が残る。
  • 製品・サービスが壊れたり、性能が足りなくなったら、カタマリ単位で修理や交換をすればいいのでメンテナンスが楽。
  • 製品・サービスを発展させるのに、自社だけで改善する必要はなく、カタマリ単位で外部の力を借りることができるため、イノベーションスピードが速い。

 

一見全く違う世界に住んでいるクックパッドファナックという2社ですが、この視点から見ると全く同じ方向に進んでいます。

クックパッドはマイクロサービス化によりどんどんサービスを進化させ、ファナックはモジュール化により顧客の選択肢を減らさずに製品開発スピードを上げ、製品コストを下げています。

 

そして、2社に限らずそれぞれの業界が次に目指すべき方向性としてマイクロサービス化とモジュール化は盛り上がっています。ですので、業界としての共通点と言っても過言ではないと思います。

 

「カタマリを組み合わせてモノを作る」という考え方には普遍的な価値があるからこそ2つの異なる業界が同じ方向を目指しているとも言えると思います。

 

今回は、Webとものづくりという2つの世界に共通する進化の方向性として、この考え方を取り上げましたが、ほかにもこの方向性を持つ業界はあるような気がしています。

 

 

ちなみに、Webの世界でのマイクロサービスの反対語はモノリシック、ものづくりの世界でのモジュールの反対語はインテグラルです。